INDEX■
GUNDAM-00■



西暦、2307年
地球の化石燃料は枯渇し、人類は新たなるエネルギー資源を太陽光発電に委ねた
半世紀近い計画のすえ 全長約5万キロにもおよぶ
3本の軌道エレベーターを中心とした太陽光発電システムが完成する
半永久的なエネルギーを生みだすその巨大構造物建造のため
世界は大きくみっつの国家群に集約された

米国を中心とした世界経済連合 通称ユニオン
中国、ロシア、インドを中心とした 人類革新連盟
そして、新ヨーロッパ共同体 AEU

軌道エレベーターはその巨大さから防衛が困難であり
構造上の観点からみてもひどくもろい建造物である
そんなあやうい状況のなかでも、各国家群はおのれの威信と繁栄のため
おおいなるゼロ・サム・ゲームをつづけていた
そう、24世紀になっても、人類はいまだひとつになりきれずにいたのだ
そんな世界に対して、楔を打ちこむものたちが現れる
モビル・スーツ『ガンダム』を有する私設武装組織『ソレスタルビーイング』
かれらは世界から紛争をなくすため
民族、国家、宗教を超越した作戦行動を展開していく

ソレスタルビーイングは、世界に変革を誘発する……



○1.ソレスタルビーイング

 物語は、本編よりさかのぼること6年、中東のクルジス共和国から始まる
『これは聖戦である……不信心者に鉄槌を……
 戦って死することにより、われらは神のもとに召されるだろう』
 的な放送をバックに戦闘をくりひろげている
 いかにも旧式といった外見の巨大人型戦闘兵器──モビルスーツたち
 ゲリラ側の作業機械みたいなやつや生身の人間相手にも容赦しない
 じつに大人げない大型MSたちの攻撃から
 死体をまたぎつつアサルトライフル抱えて逃げまわる少年の姿があった
 かれの脳裏には、あの放送がどこかの特殊部隊マーチのごとく
 強烈に強烈に刻みつけられていったはずだ

「神か……神なら死んだはずだ……
 オデッサの荒野で……アクシズの宇宙で……ランタオの島で……
 神は……死んだ!」

『うるさいな! あっ発見!!』
 せっかく物陰に隠れてたのにブツブツ言ってたせいで超見つかった
 MSの追撃に、とうとう追いつめられる少年
 早かったなおれの死も、とはたして少年が思ったか思わないか

 そのとき、まばゆい光条がMSを砕いた
 光は一閃ではなく、つぎつぎと紙のように破壊されていくMSたち
 少年は空をふりあおぐ
「……!」
 空中には、光をまとって浮遊する
 見たこともないモビルスーツ、ごめんうそ
 RX−78系にあからさまに似せた感じのMSの姿があった
 それは少年にとって、たったいま否定したばかりの神の使いと見えたか
 さもなければなにを思ったのだろう
 推測してみよう

(あのMS……なんで背中に芳香剤しょってんだ……!?)

 なんであれ──少年、刹那・F・セイエイと
 モビルスーツ『ガンダム』との、これが出逢いであった

 ♪ミライワーダーレェニモーッウチオトッセッナーイ

 ラルクにしては比較的しっかりした発音の歌だった

 そして本編開始
 6年前の6年後、西暦2307年
 AEU軌道エレベータの足許にある演習場では
 新型MSのおひろめが行われていた
 華麗な空戦機動でつぎつぎにターゲットを撃破していく新型
 それを客席で観覧していたおえらいさんのなかで
 比較的若い、おにいさん2名が親切に説明的な会話をかわす
「『イナクト』AEU初の対応エネルギー太陽MSか」
「逆だ逆。あとどうもエーイーユーがauって聴こえてならない」
「どうも、うちの『フラッグ』のガワ変えただけっぽいよねー」
「ああビギナ・ギナとF91みたいな」
 えらそうというかマニアックになってきたが
『いまなんつったあ!?』
 イナクトのパイロットに丸聞こえだった
「……集音性は高いみたいだ」
『てめーこの機体がアーマードコアみたいだとお!?』
 パイロットの集音性が悪かった
 ともあれこのふたり、口ぶりからしてAEUの人間ではないようだ

 とかやってるうちに天から降ってくる1体のMSがあった
 ていうかまあガンダムだった
 コクピットに座っているのはすっかり成長した少年、刹那
「目標対象確認……予定どおり、1stフェイズを開始する」
 未確認機をキャッチした基地側のレーダーが突然効かなくなる
 もちろん、謎のガンダムのしわざである
 大胆にもイナクトの目の前に着地するガンダム
「おいおいどこのどいつだ。おれがだれだかわかってんのか?
 AEUのエース、模擬戦では(←負けフラグ)負け知らずの
 パトリック・コーラサワーさまだぞ!!」
 こいつもまたすごい名前だった
 超振動ナイフを手に襲いかかるイナクトに対し、刹那はひとこと
「……『エクシア』目標を駆逐する」
 そこからは一瞬だった
 宙に舞うイナクトの左腕
『てめえ……わかってねえだろ!!』
 そしてふっとぶ右腕
『おれはスペシャルで!』
 粉砕される頭部
『2000回で!』
 そしてバランスを完全に喪失したイナクトは
『模擬戦なんだぞー!!』
 転倒した。ごめんちょっとおもしろかった
 ガンダムは実剣とビームサーベルを流れるように使いわけ
 さながら舞うようにしてイナクトを瞬殺したのだ
 これがキラ・ヤマトなら腕を斬ったあと
 エフェクトでごまかして1コマで切り刻んでいただろう
 そう思わせるほどの、まさに一瞬のできごとだった

 髪の短いほうのあんちゃんが、奪った双眼鏡で額の刻印を確認する
「GUN……DAM……」
「ぐんでいむ?」
「たぶんあの機体を動かしているOSの名前のような気がする」
「なんでそうなるんだ」
 避難誘導のヒマすらないまま
『1stフェイズ』を終了させたガンダムは推進器も使わずに
 芳香剤から謎の粒子を放出して飛び去っていく
 ただちにAEUの追撃隊も発進していった
 なすすべもなく倒されたコーラサワーくんはたいしたケガもなく
 元気にいろいろ叫んでいた
「おぼえてやがれー!!」
 本作のいじられ担当は早くも確定したようだ

 いっぽう衛星軌道上
 ソレスタルビーイング輸送艦プトレマイオスでは
「刹那はちゃんとやれてるかなあ」
「ソレスラできなかったらソレスタルのナガスタルってもんですよ」
「うん黙ってろ」
 乗組員が和気藹々としゃべっていた
 なにせ遠大な計画の第一歩、これで失敗すればなんにもならない
 しかし作戦司令官らしき女が
 じぶんの仕事は終わったからと言って飲酒していたり
 ソレスタルビーイング、先行き不安だった
 あとブリッジに女の子のほうが多いのも時流ってやつですね
 そして艦内コンテナから直結したカタパルトには
 Zガンダムをオレンジにしたような第2の機体があった
「実戦だ……ハレルヤ……待ちわびた? ……ハ、ぼくは憂鬱だよ」
 謎めいたひとりごとを吐いて、
「アイ・ハヴ・コントロール。『キュリオス』作戦行動に入る」
 ウェイブライダーに似たそのガンダムは出撃した

 ところかわって人革連側軌道エレベーター『天柱』ステーションでは
 太陽発電十周年記念のパーティーが開かれていた
 天誅ではないです。しかしいかに無重力とはいえ
 足場が上下定まってないパーティーって情景的にムリがあると思うんだ
 そこで登場したのは付き人を従え、『お嬢さま』と呼ばれる
 胸のたいへん大きなチャイナファッションの女子
 本作の巨乳担当も確定したようだ
 そして彼女はどうやら事態をすべて把握しているようだった
「……ついに、かれらが動きだすのね」
 それを受けて、司令官らしい女もつぶやく
「ソレスタルビーイングの、ガンダムマイスターが」

 CM、これよりBパートをお送りいたします

 ガンダムエクシアは、軌道エレベーター『ピラー』に沿って飛びながら
 追撃してきたAEUの飛行MSと交戦していた
 追跡をふりきるためではなく、保有戦力を確認するのが刹那の目的だ
 右腕のシールドがウエポンプラットホームとなっているらしきエクシアは
 基本的には1対1の白兵戦で力を発揮するようで、多勢にはてこずる
 しかし増援を、足許からのビーム狙撃が蹴散らしていく
 ハロをコクピットにセットしてる意味はあるのか不明な
 ロックオン・ストラトスのガンダムデュナメスだった
 ほんとすごい名前
 そして射撃の腕も名前負けしておらず、飛行MSはまたたく間に全滅した

 そのころ式典中の人革連ステーションには
 テロリストのAEU製MSが特攻覚悟で接近してきていた
「さすがスメラギさん。みごとな予報ね」
 やはりこのチャイナはすべてを把握しているようだ
 人革連の迎撃は間にあわず、振動がパーティー会場までも揺るがす
 しかしその揺れはガンダムがテロリストのミサイルを撃墜した衝撃だった
「なっ、なに!?」
 うろたえるひとびとをよそに、チャイナはひとり愉しそうにつぶやく
「ガンダム……ガンダムキュリオス」
 やはりこのチャイナはすべてを(以下略)
「なんだ……なにが起こってるんだ!」
「……ヴァーチェ」
 やはりこのチャイナは(以下略)
 ていうか目を閉じて余裕綽々の態度
 じぶんだけ知ってることがうれしくてたまらない感じです

「たいしたものだ、スメラギさんの予報は」
 どうやらソレスタルビーイングには
 つぎの紛争をタイミングこみで予測できるプロがいるらしい
 キュリオスがすさまじい高機動でつぎつぎにテロリストを撃墜していくが
 撃ちもらした1機がステーションに特攻をかけようとする
「ティエリア!」
 呼びかけに呼応し、施設側で待ちうけていた4体めのガンダム
 重厚なシルエットを持つ『ヴァーチェ』が出現
 かまえた大火力砲が特攻機を焼きつくした
「やりすぎだよ……まったく」
 おかげでキュリオスのMS形態を見せるまでもなかった

 場面変わって、経済特区東京の、なんの変哲もなさそうな学校
 いまはまだただの学生だが
 そのうち話に関わってきそうなキャラデザインをした少年少女が
 その場にいたほかの連中同様、ニュースを観ていた
 2機のガンダムがテロリストを撃破したニュース、そして
 それに重ねるように送られてきた声明の映像だった
「われわれは……デラーズ・フリート!!」
 うんたしかにカオ似てる
 でも声はシナプス艦長だった
「いまのはただのツカミです
 ほんとうはソレスタルビーイング。ガンダムを擁する私設武装組織です
 わたしたちはこの世から戦争を根絶させるため組織されました
 どのような理由があろうとも、今後すべての戦争行為に対して
 われわれは武力介入を開始します」

 世界中の美形キャラがそれに対してコメントを寄せていった
 いずれ劣らぬ(みんなおなじような顔なので)美男美女ぞろい
 全体的にあまり好意的とは言いがたかった
 まあみんないずれ話にかかわってくるのだろうので今回はパスだった

「戦争をなくすため武力を行使するとは!
 存在じたいが矛盾している……!」
 さっきイナクトの解説をしていた男は
 その矛盾を喜んでいるとしか思えない口調でそう言った

「ハレルヤ……世界の悪意が視えるようだよ!」
 この男の口ぐせはなかなかウザおもしろい予感がした
 髪の長い女の子っぽい男、ティエリアがつぶやいた
「人類は試されている。ソレスタルビーイングによって」
 それをうけて、司令官なのか? の女は
「それは……悪行よ……!」
 だめです! そんな富野っぽく言ってもおかあさん許しませんからね!

 夜の荒野にガンダムを休ませ、
 機体から降りていたロックオンは携帯モニターを閉じた
「はじめちまった……もう止められない、どうにも気づかない
 おれたちは世界にケンカを売ったんだ。わかってるか?」
「トマラナイ! テヤンデエ! ナンデヤネン!」
「おまえじゃない」
 いやもうそんなムリしてハロ出すことないと思うんだが
 そしてヘルメットを脱いだ刹那は
 みずからの『ガンダム』を見あげてつぶやいた
「ああ……わかっている
 おれたちはソレスタルビーイングのガンダムマイスターだ」

1.ソレスタル・ビーイング Closed

・ああ心配ですとっても心配
「おれたちはソレスタルビーイングのガンダムマイスターだ」
「かれらはソレスタルビーイングのガンダムマイスターなのだから……」
 とか毎週だれかに言わせる気なんじゃないかと心配でしかたないのです
 └わくわくしてんじゃねえよ
  └『なんでこんな』を超えるといいよね!
   └同意求めんじゃねえええええええよ
○キャラクター
●刹那・F・セイエイ
・いちばん影うすかったけど、あんま気にならなかったな
 └冒頭で幼少期を見せたことで主人公だとわかるように
  なっていて、あまりそう感じさせないようにしてあったんですよ
  └納得
●ロックオン・ストラトス
・ハロ飼ってるということが、あるていど人となりの説明を兼ねてていいですね
 └どんな人となりだよ
  └機械が好きでちょっと内向的だけど
   基本的な社交性はあって対外的には気のいいやつ、というところですか
   └肝心のアムロがそれ該当してないんじゃねえのか……
    └そういえば、なんか最近の後づけ設定では
     アムロが市販品を改造したものだってことになってるらしくて
     ちょっと容認しがたいんですが!!
     └シルカーッ
      └ガンダムを共通言語にしてるやつ向けに
       そういうところで地道に情報圧縮してるんかなあ
●アレルヤ・ハプティズム
・ハレルヤ……このキャラクターフェバリッたよ……
 └だろうと思ったよばーか
  └ばっ、ばかとか言わないでください!?
   └てめえもかよ!
●ティエリア・アーデ
・この外見で声がキャプテンガンダム、ってのは
 予備知識なしで観たかったですね。いいサプライズだったのに
 └ガンダムフォースがそもそも黒歴史じゃないのかね
  └怒りますよ!!
●ユニオンのえらいひと金髪
・名前のたぐいはあとで直すかもしれません
 とりあえずかれが視聴者の代弁者という意味では
 いちばん主人公的だったと思います
 └そういうのは狂言まわしっていわねーか?
●ユニオンのえらいひとポニーテイル
・えーと……後半で仲間になってメカニックマンとして活躍したり?
 └今回そういうのあるのかね? それぞれを本来の立場で
  がんばらせる方向でいくように思えないか?
  └かもしれませんが最終的にどういう方向に収束させるんでしょうね
●コーラサワーさん
・みんな大好きヘタレかませです
 └こやつのために視聴継続というむきもきっと多いことだろう
  とうぶんはかれでひっぱるのかもしれないな
  └と見せかけてつぎの登場は10話後です!!
   └ありそう!
●巨乳
・かのじょについてはあらすじのほうで語ったとおりですね
 すごい優越感にひたってる感じでおもしろかったです
 └作画陣の情熱の傾けぐあいもおもしろかったよ。どうでもいいけど
  └まーたまたあーレイにヨリテちっともどうでもよくないくせにいー
●人革連のスカーフェイスなおっさん
・ヅラ疑惑
 ├……
 └……
  └ほかになんか?
   └いや……いいですけど
●プトレマイオスクルー
・スメラギ紛争予報士=飲酒指揮官だったようです
 やっぱり艦長じゃないらしいです
・飲酒に文句言ってた女の子がかわいらしかったですが
 反対側のシートの幽遊白書の蔵馬みたいな子が今後人気出そうですね
 └んーまあいわゆるクーデレの予感がしますわな
  └安易にカテゴるな、引き裂くぞ!
●学生カップル
・いつもならこいつが主人公になりそう、という男と
 夏美姉ちゃん声の活発そうなガールフレンド
 └脇役だけど第三者として感情移入しやすそうな手堅い布陣だね
  └わざわざ日本人なのもそういう一環かな……
●ほか
・あとは今後の活躍を待ちましょう
○メカニック
・各ガンダムは用途別に特化されているようだけど
 これだけ強力な機体があらかじめ同部隊にそろっているからにゃ
 今後配置部署ごとの影響を受けて徐々にみんなの考えがくいちがって
 ゆくゆくは敵対みたいなシチュエーションになってくんだろうかね
 └あのおじいちゃんふつうに悪役っぽいし、ソレスタルの真の目的があって
  それに同調できないみたいな流れじゃないんでしょうか
●ガンダムエクシア
・1対1の格闘戦に特化されているもよう
 └いわゆる切りこみ隊長かな
●ガンダムデュナメス
・スナイパー! しぶかっこいい!
 ├微動だにせず狙撃に徹したのは、登場シーンとしてじつによかった
 └でもほんと、ハロはなんのために……
●ガンダムキュリオス
・ウェイブライダーから変形しなかったのはZ初登場シーンを踏襲したのかね
 └でも、じゃあ、次回は格納庫でいきなりMS形態として
  ふつうに置いておかれないとうそですよね!
  └おれはおまえらの会話についていけなくて憂鬱だよ
●ガンダムヴァーチェ
・最注目株、ネオロシア代表なんでもありませんのヴァーチェです
 ├スコープドッグの大型砲みたいなのを使ったね
 └でもいざとなったらアーマーパージして真の姿になって
  超機動で大暴れだよ
  └ハドラーサマを……タノム……
   └やめてえええ!
●イナクト
・MS離れしたデザインだけど、無機質ななかにも愛嬌があっていいと思うよ
 └コーラさんはつぎはやっぱりべつの機体に乗って出てくるんですかね
●その他MS
・全体に、ローテクぶりを強調するためなんだろうけどぱっとしないな
 └やっぱぴんとくる動きがほしいんだよ……
○総評
・で、第1話、どうしていまいちだったのかというと
 ├いきなりいまいち前提なんだな
 │└ええまあ。やはり『説明面で親切すぎた』というのがひとつ
 │ 予備知識なしで観たらちょうどいい情報量だったと思いますが
 │ なにしろこれはガンダム。事前情報仕入れるのがデフォルトなので
 │ └そういう不親切さを払拭したかったんじゃないのかねえ
 │  └どちらにせよ、プラスアルファが足りないのだよ
 │   たとえばメカ演出面、もっとケレン味があれば
 │  『そういう機体なのは知ってたけどこれほどのものか! すげー!』
 │   などと思えるのだが……現状ではカタログ・データ以上の
 │   なにかを表現できているとはいいがたかったな
 │   └……心底めんどくせえなあガンダムおたくの思考回路ってのは
 └それともうひとつ、親切さの功罪として
 『説明重視すぎたために全員がひとりごとがち』というところです
  観客が観たいのはキャラクターひとりひとりの意見ではなく
  それらのぶつかりあいによるケミストリーなのです!
  └うおーうもっともらしくなってきたねいー
   └おおむねその2点が足りていなかったのではないでしょうか

 次回予告
 戦争行為の根絶を体現する機体がガンダムである
 だからこそ、パイロットは感情を律せねばならない
 次回『ガンダムマイスター』
 その行為、崇高なるものの苦行か

 └感情を律しているから全員クール系ってことなのか



・さてだれも「ソレスタルビーイングのガンダムマイスター」って
 言いませんでしたね? 予想がはずれてちょっと安心しているところです

 └ぶんむくれながら言っても説得力ねえぞ
  └おのれー

○2.ガンダムマイスター

 アムロこと古谷徹のナレーションにより
 この時代の世界情勢がようやく説明される
 非常にわかりやすいフロントミッション図式
 まあガンダムファンはだいたいこんなの予習して知ってるんですが

 というわけで前回の主要キャラカタログにひきつづき
 今回のガンダム00は世界設定紹介編です

 ♪コノオモーイーヲーハカンデェーィアノソラヲートンデークゥー

 ソレスタルビーイングの出現は世界を震撼させた……でもないか
 ともあれまあ各国はその動向に対してそれぞれの思惑をめぐらせていた
 一般人はその理念に対し半信半疑である
 人革連はテロを阻止した機体がガンダムであることを確認し
 新型機をたたきのめされ、過剰な保有戦力を暴露されたAEUもまた
 ソレスタルビーイングの技術に脅威を感じていた
 そしてユニオンは
「あいつら世界の警察をかわりにやってくれるらしいよタダで」
「すぐ化けの皮が剥がれるでしょう、そのとき裁くのはわれわれです」
 まさに王者の自負だったがそこに驕りはみじんもないようだった

 ジャングルに身を隠していた地上組2名
 ものいわぬ刹那にロックオンが語りかける
「まあまだほとんどのやつはあの宣言を信じてないようだけど
 あいつらGNドライヴを搭載したガンダムの威力を知らないからな
 雑誌で見たけど、おれのデュナメスの武器はGNスナイパーライフル
 おまえのエクシアなんかGNソード、GNロングブレード、
 GNショートブレード、GNビームサーベル、GNビームダガー、
 GNバルカンと多彩な装備だ」
(うるさいなあ)と刹那が思っていると
「じゃあさっそくそのGNスキルを発揮するときよ。ただちにGNスクランブル。
 GNミッションをGNコンプリートしてきてください」
「GN王留美ワンリューミン……」
 刹那がつられた
 付き人にお姫さまだっこされてチャイナ登場
「GNセカンドミッションよ☆」
 ってリューミンさんふつうに仲間なのかよ
 じぶんだけスーパーひとしくんルックなのに付き人はカンフー着の着たきりかよ
「っていうかなんでわざわざ本人が来るんだ」
「出たかったから」
 口頭伝達による機密保持とかかもしれなかった

 そして衛星軌道にて、プトレマイオス
 作戦指揮のスメラギさんは出撃するアレルヤとティエリアをねぎらう
 やる気いっぱいのティエリアを見てかのじょは感慨深げに
「それは若さよ……
 若さといえば、ふりむかないことよ……フリムカードゥーハァバターケェーイ」
 なんか歌いだした

 さて今回のスメラギミッションはセイロン島の民族紛争に介入し
 ひたすら壊してぶっ壊して叩き壊してくるというシンプルなものだった
 今回、戦艦は後方支援に専念します。思いきり暴れちゃってください

 キュリオスとヴァーチェ、2機のガンダムはGN粒子を散布しながら、
 人革連領土のまっただなかへ降下していく
 残り2機と合流し、目指すはスリジャヤワルダナプラコッテだ(たぶんちがう)

 情報をキャッチして動きだす各陣営
 ユニオンの金髪、グラハムは、みずからMSで出撃しようとする
 ユニオンのちょんまげ、ビリー・カタギリは「ムチャだ」と制止するが
「わたしのフラッグはじゅうぶん速いさ!」
「答えになってねー」

 旧スリランカは人革連の介入で無政府状態の泥沼となっていた
 ヴァンツァーとかバトルメックとかクロムハウンズっぽい動きで
 戦争と書いてあらそいあうMSたち
 その形状を刹那はよく見知っていた……『あの日』の機体だ
 そして、『あのとき』頭上に現れた存在──

「……ガンダムだ……」

 かつて幼かった刹那を死の淵からすくいあげた殺戮行為
 あれをかれ自身が実行する日がきたのだ
 ソレスタルビーイングの理念が本質的にはらむ矛盾
 だが、その矛盾こそがあの日の刹那を生き残らせ
 きょうへと刹那を生きのびさせている……
 ならば、いまの刹那の存在は、なんだというのか?

「おれがガンダムだ!」

「エクシア、紛争を確認。根絶する」
 ガンダムエクシアは修羅と化しMSを切り刻んでまわる
 砲撃を浴びたが、そのとき敵がうっかり「やったか!?」って
 言っちゃったのでガンダムは無傷で煙のなかから出てきた
 まさにエクシア無双
 前回は腕とか斬ってたからなるべく殺さない方針なのかと思ったが
 あれは墜落でエレベーターに被害が出ないように配慮していたのだろうか

 デュナメスは敵射程内での精密射撃を驚くべき方法(後述)で実現し
 キュリオスも初変形を披露、ヴァーチェは今回も圧倒的火力で敵艦を撃沈
 撤退していく人革連。だがエクシアの刃は、ガンダムの乱入で劣勢を脱し、
「協力を感謝する!」と人革連へ反撃に移ろうとしたMSたちをも切り伏せた

「これが……ガンダムマイスターだ」

 そのころ、日本の放送局では
「やっぱり……あのデラーズ、デラーズじゃなかったのね」
 イオリア・シュヘンベルグ。200年以上まえに死亡しているはずの男
 あの演説はそれほど以前から用意されている映像だったりするのだろうか
 ソレスタルビーイング2世紀計画とか
 と、旧スリランカへの武力干渉が報じられて騒然とする

 いちどの武力介入で、紛争を止められるはずもない。だが
「なんどでも介入するわ」
「憎しみがわたしたちに向けられるまで」
「それが、ソレスタルビーイング。
 わたしたちは、ものごとを変えるときにつきまとう痛み……!」
 必要悪を自称するやつほどタチの悪いものもないというお話だった

 ところで刹那は、残り3名よりひと足先に帰投中だった
 だがそこにユニオンの輸送機が立ちふさがる。そこから現れる飛行MS
 前回のコーラサワー駆るイナクトに似たその機体は
「フラッグか!」
「はじめまして、だな! ガンダム」
「っ! なにものだ!?」
「グラハム・エーカー! きみの存在に心奪われた男だ!!」
(フラグか! なんてたいへんなホモフラグ!)
 ねえこんなかたちの出逢いしかなかったの? と言いたくなる
 刹那くんさっそくピンチ

2.ガンダムマイスター Closed

・4機のガンダムがせいぞろいしましたねえ
 チームワークもへったくれもなかったですが
 今後それでは通じない相手なんかも出てくるんですかね?
・前回触れられなかったオープニングにもちょっとずつ言及しましょう
 ギザギザ分けめのいかにも強化人間っぽい銀髪少女の出番が楽しみです
 └男の子だったらどうするよ
  └!? それはそれで!
   └いいんだ!?
    └でも冗談抜きで男の子のような予感もしますねえ
○キャラクター
●刹那・F・セイエイ
・なんか『回想シーンをもって心情説明にかえさせていただきます』
 っていう感じですね。あれですよね
 └んー? なんだむしーどのことかなあ?
  └言っちゃってるよ。言っちゃっててもいいけど
・でもわりとしっかり主人公してると思うな
 やってることは4体のうち1体ってだけなんだけど
 └いろいろ気になるほのめかしもあるしね
  └いつ他人としゃべるんだろね
●ロックオン・ストラトス、ハロ
・今回も目標を狙い撃つロックオン兄さんの
 非戦闘パートでのデュオ・マックスウェルぶりはまあともかくとして
・「回避運動はまかせたぞ、ハロ!」
 ├ハ……ハ……ハロすげえええ……!
 └そしてうるせえええええ……!!
  └ホルダーにセットされるときの「ぅン」がなんだか悩ましかった
   └おまえヘン
・ところでハロ、大きさよく変わってないか?
・あと、じつはロックオンはハロの頭のてっぺんと敵の位置関係から
 射撃を目測していて、ある日ハロを盗まれて射撃が当たらず大ピンチ
 サブタイトルは『ロックオンとハロとライフルと』ってネタを考えてたんですが
 今回ハロがそれどころじゃなく重要なことが判明してしまったのでボツですね
 └温存するほどのネタか、そもそも
●アレルヤ・ハプティズム
・ハレルヤ……あのクチぐせさすがにオコラレたからやめたよ……
 └十字教コケにしちゃいけませんよね!
  └考えすぎだっつう
・「これで稀代の殺人者……けどね! それがソレスタルビーイングだ!」
 └もう「それそれ」って略していこうぜ、これから
  ├これぞコレステロールコントロールだ!
  └アレはあれるやはぷてぃずムー
    └楽しそうだな……
・あまり戦闘したがっていない描写が多い。さて、どうなるやら
●ティエリア・アーデ
・感情にムラのある刹那がガンダムマイスターであることに対して
 どうやら懐疑的なごようす
 └今後なにか衝突があるかもしれませんねわくわく
・4人のなかではいちばんまっとうに士気の高いパイロットのようだが
 なにか理由が明かされたりするのか
●ビリー・カタギリ、グラハム・エーカー
・ガンダム追っかけコンビ
「現段階ではミノフスキー粒子としかいえないよ」
「そうか。好意に値するよ……好きってことさ」
 └言いたくて言ってるだけにしか聞こえなかったセリフだな
  └その胸をよしとする!
   ├りゅーみんさんの?
   └旨! 旨!
・グラハムさんが本命ライバルなんでしょうね
 └コーラサワーさん、次回は項目ができるといいですけどね!
●王留美
・なんでガンダムにくわしいかはあっさり判明したようだったな……
 └ソレスタルビーイングの協力者なのか、中枢にいる人物なのか
  └ひょっとしたら中枢などないのがソレスタルビーイングの強さとか
   そういうパターンか!?
・なんか1話よりかわいいぞ?
 └こういう装いのほうが好みなのか
  └いや、顔がなんか
●プトレマイオスクルー
・スメラギさんは刹那についで、今週のひとりごと係か
・オペレーターはなんにもなかったね
 └男なんか出番もなかったんだぜ?
●サジ・クロスロードとルイス・ハレヴィ
・学生カップルです。やっぱり一般人代表?
 └いまはまだ他人事みたいな顔してるけど、そのうちいろいろあるんでしょう
●ほか
・今回は作品世界の動きを見せる主旨だったようで、いろいろとその……
 └ジミなツラが?
  └脇役度と顔の妙にリアルな度合いが比例しますね
○メカニック
●ガンダムエクシア
・GNソードは圧倒的だ。グンジェムの青龍刀クラス
 └ビームサーベルとも切り結べるみたいだしね
  └きっとGNコーティングだ
・あとムダにグルグル回るよね……
●ガンダムデュナメス
・今回はこれにつきます! ハロに回避運動一任しての精密射撃!
 └これで照準に集中でき……あ、あっえ? おかしくありません?
  └な。あんな動きまわりながらよく狙えるよな
   └てーか、酔わね?
●ガンダムキュリオス
・爆装の描写なんかが心憎いっす
 メカ演出はSEEDより地味ながらシブ楽しいところもあるっすよー
 └SEEDのハデさはまちがった方向にまちがいすぎてるから……
●ガンダムヴァーチェ
・いちばん存在感ある機体なので出番はピンポイント
 それでちゃんとパワーを際立たせてなかなかの配分というように思います
●フラッグ
・これが前回言及されてたユニオンのMSってわけだね
 └さいしょ『うちの主力機フラッグシップウエポン
  って意味で言ったのかと思ってたんですが
  なんとびっくりMS名だったんです
・ていうかさ、いやこりゃだめだよコーラサワー
 イナクトそっくりすぎだよ……
 └コーラがつくったわけじゃないDEATHCOLOR−
●その他MS
・シルエット・マシンみたいな外見なのに鈍重だねえ……
 └人革連側がドゴッゾ、相手がパンサーあたりで?
  └わかんねえだろ!
○総評
・1話と2話を併せて情報が揃った、というところかね
・やっとつぎから『お話』が観られそう。楽しみになってきましたよ
・ときにエンディングなのだが……
 あからさまにひとりぶんスペースが空いてないかね?
 └そいつはジャッカー電撃隊のビッグワンみたいなポジションかい
  └FUっLL!!
・次回は注目! 格闘仕様のザメルみたいないかした重MSが出るようです!

●次回予告
 対話すら拒絶する行為を受け止めるすべはあるのか
 突きつけられた刃に、少年は時代の変革を感じる
 次回『変わる世界』
 これぞ、否定できぬ現実




・今回の白眉は本編よりむしろ
 ガンダムウォーCMのキラですね。刹那に向かって
「どういうつもりだ! この戦闘に介入するのか!!」
 あなただけには言われたくないですよ!
 └……うっれしそうだなあてめえ……
  └でもCMつくったひともぜったいつっこみ待ちですよね


 西暦2307年
 私設武装組織ソレスタルビーイングは全世界で起こる紛争の根絶を宣言
 武力による介入を開始した
 インド南部、セイロン島への民族紛争に介入し
 世界を震撼させたガンダムマイスターに、新たなミッションがくだされる
 それは、人類に対する神の裁きか? それとも──変革への誘発か

 ├セイロン島『への』民族紛争に介入……?
 └変革『への』誘発……?
  └はーいはいはいそこまでー

○3.変わる世界

「おとめ座のわたしには運命英語でいえばデスティニーを感ぜずにはいられない!
 それとも例の粒子を出してなかったから見つけられたのかな?
 ……いやわかってるんだけどね後者に決まってるんだけどね!」
 なんというひとり上手。そんなグラハム・エーカーだったが
 しかしパイロットとしては一流のようで、一合にしてGNソードの弱点を見抜く
 それは巨大な実体剣ゆえの振りはじめの重さ、すなわち初速の鈍さ
 いかに強力でも剣筋を見切りさえすれば回避が可能というわけだ。だが刹那は
「……おれに触れるな」
 それを見抜かれたと見るや、すばやく攻撃をきりかえる
「ビーム・サーベルだとお!?」
 とジェリドやエマばりに驚くグラハム氏
 ってあんた第1話で使ってるとこ目撃してたろう、よそ見してたのか
 ライフルを斬りおとされたグラハムは退き際いさぎよく離脱していく

 ♪アァーッアナタァニーシンデモゥァアーヤメェテー
  ホシィクーモナーィンォネッガァーンアーィ


 帰投したグラハムを待っていたのはビリー・カタギリ技術顧問の小言であった
「まったくきみとつきあってると楽しいトラブルにめぐりあえて最高だな」
 とはいえライフルどころかフラッグまるごと喪ったとしても
 おつりのくるほどの貴重なデータを集められてビリーさんご満悦
 グラハムもパイロットの動きが若くてピチピチしていると大喜びだった
 刹那がたえず背筋に寒気をおぼえつづけていたのは想像に難くない

 いっぽうJNNや各国首脳陣はイオリア・シュヘンベルグの足取りを追っていた
 いかに太陽エネルギーの提唱者である発明王といっても
 200年以上にも亘り潜伏、独自に技術を発展させ戦力をたくわえていたとは
 どの勢力も、推測ばかりでソレスタルビーイングの実体をつかみかねていた

 天柱エレベーターで一般客を装い合流したガンダムマイスターたち
「遅い帰還じゃないか聞かん坊」
 ロックオンのダジャレは全員にスルーされた
「……まあ全員無事でなによりだ」
 ロックオン気の毒に
 かれらの集まった目的は情報交換、そして
 軌道エレベーターを昇るリニア・トレインに乗るティエリアの見送りだった
 つぎのミッション時、ティエリアだけは貨物にガンダムを紛れさせ
 母艦プトレマイオスの行動力を確保するため戻らねばならないのだ
「それにしてもまったく、プトレマイオスのエネルギー源が
 ガンダムのぶんしか揃えられなかった太陽炉だなんて
 この弱点がバレたらソレスタルビーイングはおしまいだな、ハレルヤ
 おっとこれはみんなには秘密だよ。ぼくも口が裂けても言わない、信じてくれ
 こう見えても口が堅いほうだ、ハレルヤ」
 大声でしゃべるアレルヤだったがさいわいだれにも聞かれず
 刹那がみぞおちにエルボーを入れたらおしゃべりは止まった。息の根も

「お待ちしておりました、中佐! 宇宙はいかがでしたか?」
「心地いいな、重力というものは」
 セルゲイ・スミルノフを迎えた人革連士官はそのことばにちょっとだけ
 視線を上にやり、フワフワ浮かずにしっかり頭頂部に定着しているヅラを見て
「お察しいたします」
「わたしはじぶんで観たものしか信じない。きみもそうだろう?
 きみの見ているこの毛が真実だ。それ以上でもそれ以下でもない」
「お察しいたしましたから!」
「というわけでセイロンのガンダム現場もじぶんで確認する。立ち寄りたい」
 どっちが話の主旨だかわかったものではなかった

「対ガンダム調査隊……?」
 ここはユニオンMSWAD本部
 辞令に目を通し『まんますぎ。もうちょっとましなネーミングをなんとか』
 と言いたげなグラハムの目に耐えかね、司令官は咳ばらいした
「あとでちゃんと改名するから!」
 これで恥ずかしがらずに転属できる、と安心するグラハムとビリー
「いよいよガンダムには因縁めいたデスティニーを感じずにはいられないね!」
 そんなグラハムをなまぬるい目で見守るビリーである

 セイロンの人革連基地では、セルゲイ中佐が
 キュリオスの捨てた爆撃ユニットを検証する
 最新とはいえあくまで既存の技術だけで構成された使い捨てパーツ
 トップ・シークレットとなる箇所は謎のまま。徹底的な秘密主義を再確認した

 ところかわってユニオンの格納庫、グラハムとビリーもまた
 ソレスタルビーイングの技術について会話していた
 ゆうにフラッグの6倍を誇る出力。ガンダムの動力源らしきあの謎の粒子は
 いったいどれほどのポテンシャルを秘めているのか
 そこに現れた月影先生を男にしたような老人
 対ガンダム部隊技術顧問に抜擢されたレイフ・エイフマン教授である
「恐ろしい男じゃ……わしらより何十年も先の技術を……」
 さすが科学者、かれはシュヘンベルグを知っているようだ
 できればガンダムを捕獲したいと願うかれに
 グラハムは1週間で自機フラッグをチューンしてほしいと頼む
 そのとき、新たなガンダム速報がとびこんできた

 今回ガンダムは同時に異なる作戦行動へ出ていた
 デュナメスは南アへの鉱物資源採掘をめぐる紛争への武力干渉
 キュリオスはケシ畑を爆撃で焼きはらっていた
「だれの良心も傷めることのないいい作戦だった……
 ガンダムによる無作為の粛正……!」
 アレルヤはひとりごちて飛び去っていった

 そしてセイロン島の人革連駐屯地にふたたび現れたエクシア
 グルグルまわって大暴れしているところへ
 みずからMS『ティエレン』を駆り、セルゲイが現れた
 重火器を捨て、格闘戦を挑んでくる
 ガンダムの性能、そして戦争根絶への覚悟を見ようというのだ
「試すつもりか、このおれを!」
 刹那は応じ、剣を持ったティエレンの腕を一閃で斬りおとすが
「肉ならくれてやるっ!」
 おまえが銀色の剣ならおれは黄金の指だ、といわんばかりに
 エクシアの頭部をガッチリつかむティエレン
 GNソードの硬度とはいえ、動きを封じられた状態では斬りが浅すぎる
 ティエレンの重装甲を切り裂けず、食いこむにとどまった
「──やるかよっ!」
 またもビームサーベルを抜き放ち、ティエレンの腕を灼き切った
 相手の手かげんに応じたか、とどめを刺さずに行動不能に陥らせるにとどめ
 刹那は短くつぶやいた
「……おれに触れるな」
 その拒絶を示すかのように、ガンダムエクシアの頭部も傷ひとつ残っていない

 宇宙でヴァーチェが『トレミー』ことプトレマイオスと連結したころ
 刹那は潜伏先のマンションへと帰宅。こいつらガンダムどこに隠してるんだろう
 そしてマンションのおとなりさんはサジ・クロスロードだった
 さらにサジくんの姉はJNNの記者でもあった。なんて狭い世間
 そしてルイスの電話を受け、自室のTVを点けたサジくんが目にしたものは
 まさにきょう習ったアイルランドのテロ組織が活動停止を宣言し
 長きに亘る紛争がひとつ終結したというニュース
「……これって……!」
 ソレスタルビーイングの戦いが、世界を変えはじめたのか?
 絵空事と思っていたものが、じぶんのなかでリアルな色を帯びていくのを
 サジ少年は感じていた

3.変わる世界 Closed

○キャラクター
●刹那・F・セイエイ
・おれがガンダムだからガンダムに触れたらおれに触れたことになるのね
 なんかただの潔癖症みたいに見えるんだけどさ
 └あるいは、ベルセルクのガッツみたいなお茶の間に流せないトラウマが……
  └そういう想像しかできんのか
・愛想悪いけど名乗るだけマシだよねえ
 └逆にいえば名乗るだけでマシに思えるほどガンダムパイロットはやばいんだな
●ロックオン・ストラトス、ハロ
・ハヨぶそーかいじょシロヨヤー……ねらいうつぜー……?
└こんな一方的な戦いはひきょうだ……! これでは人殺しだ! 的な態度
 ├というより、つまんないので性に合わない、というふうに見えたね
 │└カミーユとイザークの微妙な差ですね
 └ハロも感情を反映したような反応だったよね
●アレルヤ・ハプティズム
・4人そろうといちばん口が軽いらしい
・あとほんとうは今週もハレルヤって言わなかった
●ティエリア・アーデ
・刹那を不安要素とみていることを本人に対してもあからさまにアピール
 └トシはいくつもちがわないように見えるけど、
  じつはティエリアは純粋培養のマイスターだったりして
  └ガンダムマイスターはジェダイなみに早くから訓練するとか?
   刹那の歳で訓練受けるのはあれでもかなり遅かったり
   └たんに刹那が最年少だからなんじゃないかしら
・あと地上がきらいみたいだな。全員バラバラになるとしても
 ソレスタル・ビーイングに残るのはこいつかもしれない
●グラハム・エーカー
・そろそろ一回転してかっこよく見えてきた
 └気をしっかり持て!
・『センチメンタリズムめいたウンメー』て
 くどすぎくない? くどりゃふか? らいかけん?
 └くどいというか、そもそもちょっとことばとして妙ですよね
●ビリー・カタギリ
・ライフル1挺で始末書なのか、きびしいなあと思った瞬間ちゃんとフォロー
 └なかなかの女房役っぷりです
●王留美、ソレスタルビーイング出資組?
・リューミンさん、やっぱり毎週着替えるのか
・ミッションなのに同時進行の別作戦でも同番扱いなんだな
・出資者はミッションを観戦する権利を与えられているもよう
 └だれがいつ録ってんだ?
●プトレマイオスクルー
・今回は、スメラギさんがモニタ越しに出た以外は声だけ!
 └いけず……
●セルゲイ・スミルノフ
・なかなか渋いな……これで不自然なヅラでさえなければ
 └だから決めつけるなって
●サジ・クロスロード
・いや、刹那もたしかに変わってるけどあんたもじゅうぶん変わった名前だよ
●ルイス・ハレヴィ
・「こういうとき、追いかけるの!」
 └うっざ! この女うっざ!
  └いちがいにそうも言えないが、こういう愛情確認のしかたしてるカップルは
   野郎側のプライドがゆえに長続きしないことが多いのもまた事実
   サジくんの包容力にせいぜい期待するとしようか
   └それあんたの経験ですかー?
○メカニック
●ガンダムエクシア
・なかなか石頭。指の跡すらついていない
・各陣営がビームサーベルに対してああも無防備ということは
 まだ実用化されてない技術なのかな?
 └フラッグが装備してたのはヒートサーベルみたいなものだったか……
●ガンダムデュナメス
・おまえらごときハンドガンでじゅうぶんだ、的な投げやりバトル
 └アーマード・コアでぬるいミッションこなしてるときの
  管理人みたいな醒めっぷりでした
●ガンダムキュリオス
・爆装のおかげで地味なミッションに駆りだされることも多いようだ
●ガンダムヴァーチェ
・今回は戦闘なし。大砲以外の装備を早く本編でも披露してもらいたい
 ……ってどの装備も大砲か?
●フラッグ
・この融通利きそうな変形機構を
 もっと変態的に使いこなしてくれたりしたらいいんですけど
・リミッター解除宣言が来たぞ! 死ぬな! このままでは!
●ティエレン
・なるほど、バリエーションの多さが身上なのだな、この機体は
 └カスタム仕様だからか、パワーだけはガンダムにも拮抗するみたいですね
●プトレマイオス
・戦艦がMSに補給されないといけないというのはちょっとおもしろいね
・格納庫に入ったとき、よく聴くとむかしなつかしいガンダムの
 シュコーフパーという音がひかえめに流れてるような……
 └えっどこどこ?
○総評
・キャラ紹介、世界設定紹介につづいて
 今週は各人の立ち位置というか、基本フォーマット固め?
 やっぱなんか悠長だなあ
 └各々の他人に対するスタンスのとりかたとかは味が出てきてるよ
・あと、ビームサーベルに助けられたお話でもありましたね
 └GNソードの弱点を早いうちに表現したのはよかった
  しかしこのぶんだと中盤ではヘシ折られてグルグル回って地面に突き立つな
  └そんな無用に細かいところまで想像した先読みはいいです!
●次回予告
 ソレスタルビーイングを利用する国、その国すら利用する国
 陰謀うずまく戦場に、ガンダムマイスターが赴く
 次回『対外折衝』
 政治とは、彩り変わる万華鏡

 ・さあ人革連の強化人間っぽい子が出てきますよ!
  ちょっと胸があったようにも見えましたけど、はたして男の子? 女の子?
  来週もガンダム00にチャンネルロックオン! TBSだけに!
  └……かのじょ、メロメロなんですよ……



・いやー……『死んでもあやまってほしくもない』じゃなくて
『死んでも殺めてほしくもない』だったんですね
 複数のうけとりかたができる言いまわしですがどっちでしょう
 └ほしく『も』なんだから死ぬのも殺すのも望まないってことだろよ
  └けどラルク弁ですからねえ。油断はできません


 地球の化石燃料が枯渇した、西暦2307年
(以下第2話でのナレーションとほぼ変わりないのでBGMをお楽しみください
 あーああー あーあーあーあーああー あーあーあーあーああー)
 そしてまた、ガンダムマイスターに与えられる新たなミッションがはじまる


○4.対外折衝

 どこかを航行中のソレスタルビーイング母艦プトレマイオス
 艦内クルーたちはTV鑑賞会としゃれこんでいた
 人革連がソレスタルビーイングに対する
 徹底抗戦の意志を明確にした政見放送が絶賛放映中だったためである
 まあこのまえセイロン島で148人殺しちゃってたらしいから
 基地爆撃して戦艦まで沈めておいて意外に少ないような気もしますが
「嫌われたもんすねえ」
「当然の反応だな」
「けど、わたしたちのしたことで、人革連の軍備が増強されていくんじゃ」
 私服姿は初登場のクルー一同、わりと他人事っぽく話していた
「かれらがそうするというのなら、われわれは武力介入をつづけるまでです──」
「戦争の根絶……」
 ティエリアと蔵馬っぽい女子がつぶやき、
 みんなが『あっ今週も出るぞ出るぞ』と身がまえた

「……そう。それこそが、ソレスタルビーイングの本懐」

 宇宙でティエリアが期待を裏切らなかったころ
 東京経済特区では刹那がその放送や雑誌記事を横目に、ものうげな瞳でいた
 かれは無口なので一見思慮深いように見えるが
(あ、おれってなんで室内でずっとマフラーしてんだろ……)
 わりとなんの思想もなく、そんなことを考えてるのかもしれなかった

 ♪ネェーッコンーナァー カタチノォデァイシィカー

 中東アザデスタン王国
 経済を石油に頼ってきたが、エネルギー革命後の輸出規制のため貧窮し
 民衆の不満が爆発し都市部までがテロで荒れほうだいとなりつつある
 OPでずっと出てきていたヒロインっぽい黒髪ロングのお姫さまが
 秘書だと思うんだがなんか姫よりえらそうなメガネのお姉さんと話していた
 王政を復活させたという議会の監視役だったりするのかもしれない
 軌道エレベーターのエネルギーをもつ国家への援助要請が急務となる
 しかしそのためには国家の改革が必要なのだった
 姫はそのために担ぎだされたとのこと
 かのじょたちの目下の懸案は、このままテロが横行すれば
 いずれあいつらが降ってきやがることである
「……ソレスタルビーイング……」
 お姫さまは胃をキリキリさせていた

 地上のどこかにあるソレスタルビーイング隠し基地で
 ガンダムを整備中のロックオンとアレルヤは
 IRAの活動停止宣言について、けっして楽観的でない感想を述べていた
「一時的なものだ。武力介入に対して先手を打ったにすぎん」
 かれらが招いたこの状況は決して紛争の根絶のはじまりではない
 ただ潜伏させただけなのだ。それをかれら自身理解していた
「恒久和平の実現……そのためのガンダム」
 ところでみなさんその実現に何年かけるつもりなんですか

 人革連のセルゲイさんは現行のMSではガンダムに太刀打ちできないと
 私見を述べていた。その報告に上官は
「ならきみを呼び寄せたかいがあったな。少佐、ガンダムを手に入れろ」
 上層部的には、対ガンダムの切り札はすでに用意されていた
 かれの新たな部下として超人機関から派遣されたという少年兵が入室する
「失礼します。超兵壱号、ソーマ・ピーリス少尉です」
 やっと名前がわかったというか、名前だけはわかった
「……それにしては若すぎる……」
 セルゲイはソーマくんの長いサラサラの銀髪をうらやましそうに見ながら思った

 刹那くんは公園でベンチに腰かけ、パンなど食いながら
 平和を謳歌するひとびとの姿を無表情にながめていた
(いまここに爆弾が放りこまれたら、こいつらは……ホワンホワンホワァ〜ン)
 火の海となり、一瞬の阿鼻叫喚ののち、屍しか残らない廃墟となった公園に
 刹那の座ったベンチだけが残っている、そんな情景を思い浮かべる
(……なんてな)
 物騒なうえに、なぜかじぶんだけ無事という虫のいい妄想である
 いや、奇跡的にひとりガンダムの手で救われ……死にそこなった刹那にとって
 これこそがリアルな現実のイメージだとでもいうのだろうか──
 と、そんなところに
「あ、きみ」
「だれさん?」
 いつものカップル登場。刹那はヘンなこと考えてたことなどおくびにも出さず
「サジ・クロスロード……」
 ひょっとしてあいさつのつもりだったのだろうか、ぽつりと名前を呼んだ
「名前おぼえてくれたんだ……えっと……」
 おまえ、ひとを変わった名前呼ばわりしといて忘れてるのかよ
 こっちも『じゃあ弟はマジかよ』とか思っておぼえてたのにまったくもう
 いろいろな思いを胸に去来させながら表情にはいっさい出すことなく
 かれはあらためて名乗った
「刹那・F・セイエイ」

 グラハムさんのフラッグは黒く塗りかえられみごとにイメチェンに成功
「壮観です、プロフェッサー」
 満足げなグラハムに、ビリー・カタギリはあいかわらずニヤニヤしながら
「そのかわり、全速旋回時には12Gかかるようになったよ」
「グラハムくんが体重80キロだとしたら960キロの荷重がかかるんじゃ
 つまり約1tにもなるんじゃぞい」
「望むところだ」
「望むのー!?」
 そのぐれえでねえと修行になんねえからな、とか言いだしかねないグラハム
 そしてわりとすぐ死にそうなパイロット2名もやってきた
「ハワード・メイスン少尉とダリル・ダッチ曹長であります」
「来たな? 歓迎しよう、フラッグファイター!」
 各陣営のガンダム迎撃準備は着々と進行しつつあった

 そして、世界に存在するのはガンダムを倒そうとするものだけではない
 南米部軌道エレベーター周辺に位置する、反米意識の根強いタリビア共和国が
 エネルギーの優先権を主張、ユニオン脱退を表明したのだ
 米国主導のユニオンが優勢な戦力でかれらを攻撃しにきたとしても
 ガンダムがほうっておくはずがない、ユニオンを代わりに撃退してもらおう
 そういう計算だということがだれにでも見てとれる
 ガンダムの介入を念頭においた、初の軍事行動が開始される
 各国は今回のソレスタルビーイングの対応を固唾を呑んで見守っていた

「決まっているわ。わたしたちのすることはひとつよ」

 スメラギさんは考えられる12の選択肢すべてを検証し
 いずれの結果も不利となると予測しながらも、言った

「ミッション・スタート」

 タリビア主要都市ではユニオンがすでに制空権を掌握
 が、一触即発ながらも、まだ戦闘行為じたいは行われていなかった
 集結していたタリビア軍の地上MS部隊を、だしぬけのビームがなぎはらう
「ガンダム……なぜだ!? われわれはまだなにもしていないぞ!!」

 創設者が声明映像で告げたとおり、ソレスタルビーイングの介入の対象は
 直接の戦闘行動にかぎらない
 紛争の要因と判断すればどこにでもガンダムは飛んでくる
 アメリカ大統領が、自信たっぷりに
『だれもがスネに傷もつ以上、ソレスタルビーイングは世界警察たりえない』
 そう告げた理由がここにあるのだった
 だが……『憎しみがわれわれに向くまで、なんどでも介入する』とうそぶいた
 ソレスタルビーイングの真意を世界はいまだ知るところではないのだ

「タリビアを紛争幇助国と断定。目標を駆逐する」
「キュリオス、介入行動を開始する!」
「デュナメス、目標を狙い撃つ……ひとさまのこと利用して、勝手しなさんな!」
 3機のガンダムは梱包エアキャップをプチプチ潰すぐらいのノリで
 MSを殲滅していった
「しかし、これは一方的だ……」
 アレルヤはきょうも憂鬱そうに、いまさらなことをつぶやく

 タリビア主席からのホットラインを受けたブライアン米大統領
「ソレスタルビーイングの行動をわが国は遺憾に思う
 ユニオン脱退を撤回していただけるならば
 われわれは貴国を守るために喜んで軍を派遣しよう」
 事態はかれらの描いていた絵図のとおりに進行しはじめた

 タリビアがアメリカの友好国に戻ればそれを包囲していたはずのユニオン軍は
 たちまちガンダムへの包囲網と姿を変えるというわけだ。わっかりやすうい
 そのようすを眺めていたティエリアは、メガネの奥の冷徹な目を細め
 その場にいた全員の心情を代弁した
「とんだ茶番だ」
 だがこれも予定のうち。すばやくガンダムは撤退に転じた
 しかしガンダムに追いすがる米軍のMSがいた
「スペックの2倍以上のスピードでエクシアを猛追してます!」
 もうおわかりですね。グラハム専用フラッグです
 3倍にはちょっと負けるようです。キラよりはおくゆかしかった
「これでガンダムと戦える──みごとな対応だ、プレジデント!!」
「速い……!」
 刹那はそのスピードを脅威に感じつつも、海に潜り難を逃れた
「逃げられたよ。カスタムフラッグ、いちおう対抗してみせたが……
 海中行動も可能とは、汎用性が高すぎるぞ、ガンダム!」
 手ごたえをおぼえると同時に、グラハムは改めてガンダムの性能に舌を巻いた

「タリビアもアメリカも、これを予想していたようね
 これで他国も露骨な反米政策を打ちだそうとはしなくなるでしょう
 この一連の事件で、いちばん得をしたのはどこかしら」
 メガネの女性が姫に戒めめいたことばを投げかけた
「もしわからないのであれば、あなたにこの国を救う資格はないわ。
 アザデスタン王国第一王女、マリナ・イスマイールさま?」

「どういうことなの、姉さん……戦いをやめさせるとか言ってたくせに
 戦いをひきおこしてる。そんなのおかしいよ
 ムダな殺生もたいがいにしてほしいよ!」
 前回、世界が変わりはじめたのか、と思ったサジくんは落胆もあらわに
 姉であるジャーナリスト、絹江・クロスロードに疑問を呈する
「そんなに簡単じゃないのよ、世界は」
 姉はあたりまえな感じのことを言った
「世界は、簡単じゃないの」
 姉はなぜか2回言った

(ムダな……)
 隣室では、やっとマフラーをとった刹那がベッドに横たわっていた
 表情は見えなかったが、はたして眠っていたのか、それとも
(せっしょうも……たいがいに……? ! あ……あああああー!?)

4.対外折衝 Closed


○キャラクター
●刹那・F・セイエイ
・かれはほんとうになにも考えていないのかもしれない
 それとも視聴者の考えを投影しやすいように、描かれないのか
 └いずれにせよ、具体的に動いたときどうするか気になります
・東京湾にガンダム隠してたところでものすごくWっぽくなった
 └着衣で素潜り! 笑いをとる気満々だ!
  └コンテナで着替えたんだよきっと……排水機能もあるんでしょ……
   └コンテナ高性能だな
●ロックオン・ストラトス、アレルヤ・ハプティズム、ティエリア・アーデ
・『撃ちに行くぜ』って出撃ゼリフはどうなんでしょうロック兄
 まるで平日からパチンコに出かけるだめなあんちゃんのようです
・今回も会話しないで個々の意見を述べるだけでした
 └もうちょっとキャラクターを浮かびあがらせてくれたらなあ
  └つぎはアレルヤ個人の話みたいです、ゲストとからむのかな
   あんまり仲間に身の上話とかしそうにないからねえ
●マリナ・イスマイール、メガネの女
・こいつらのおかげで話がよくわかったよ
 └まあ全員解説役だけど、このふたりはとくにていねいだったな
・さて、マリナさんはオープニングではヒロインみたいな感じだけど
 本編ではいつそうなるのかな
 └ステラさんみたいに、手後れな時期まで機会を逸しつづけたり
  しないでくれることを祈ろう
・しかしメガネさんにもってかれて姫の存在感がすごく弱まっているような
●グラハム・エーカー
・その必要があるとみた! って意味がわかりません
 そんな義務みたいにおかしなしゃべりかたしなくても……
 あと、あんまり勝負を出し惜しみしないで
 もっとガッツンガッツンぶつかってほしいですね
 └尺がとれなかったんかねえ
●王留美、ほか
・このひとたち、いつもおんなじようなことしかゆってナイス
 だれにはなしているのだ
 └そしていつもムダに優雅にくつろいでますね
●スメラギ・李・ノリエガ、ほかプトレマイオスクルー
・今回のポイントはみんなの私服姿かもしれなかった
●セルゲイ・スミルノフ
・ガンダムに勝てるMSはいないって言ったら『じゃあ奪えばいいじゃん』
 無理難題ふっかけられたみたいで一瞬かわいそうだったな
●ソーマ・ピーリス
・ちょ、超人機関……!
・やっぱ女の子なのかなあ……この問題は次回以降に持ちこしで!
・ところで声はハロと兼用だった
●沙慈・クロスロード、ルイス・ハレヴィ、絹江・クロスロード
・一般人代表ズだけど、サジくんはこれからどう刹那くんとかかわるのかな
○メカニック
●ガンダムエクシア、デュナメス、キュリオス
・今回の戦闘については、とりたてて言うべきこともなし
 └ハロはまたがんばっていたようですがね
●ガンダムヴァーチェ
・ただのプトレマイオスのエンジンだった
 人気あるのに、あるいはだからこそなのか、出番がアクアビート級に少ないぞ
●カスタムフラッグ
・何色になるかと思ったら、黒だった! しかもビームコーティングときやがった
 └かっこいい。ような気がする
・ところでフラッグって正式名『ユニオンフラッグ』らしいですよ
 └それじゃあAEUの機体であるべきでは……
○総評
・今回は絵はちょっとだけ密度が落ちています。そのかわりと言ってはなんですが
 話にやっと輪郭が出てきましたね、おもしろくなってきました
 └そうか? なんか毎週おなじことやってるような
  └じんわりとやりたいことが見えてきた感じです
   どういう落としどころに持っていくか決めていなかったら
   かなり勝算の低いテーマだとは思いますけど……
   ただ、個々の要素をひっぱりすぎているのはあいかわらずですね
   欲求不満が爆発しないうちにここは打開してもらいたいです
・つぎからはキャラクターごとの個別エピソードが始まるのかな?
 ついにガンダムマイスターの来歴もあきらかになってくるようだね
・さてガンガンガンプラCM、あのMGデスティニーガンダム見て
『あっ刹那!? ……なんだシンか、チッ』というリアクションが最高でしたね
 └言ってなかったろそんなこと!? あんまりいじめんな!!

●次回予告
 低軌道ステーションでの出逢いが、アレルヤを過去へといざなう
 急げキュリオス、命朽ち果てるまえに
 次回『限界離脱領域』
 抗えぬ重力が、ガンダムを蝕む

 ・どうやら次回は主役だよ、ハレルヤ!
  命朽ち果てる!? だれの!?
  └病気の子どもに薬でも届ける話かな
   └戦隊ものとかに1本ありそうなエピソードだな



・先週にひきつづき判明しました!
『未来はだれにも撃ち墜とせない』ではなく
『願いはだれにも撃ち墜とせない』でした
 ├……そう意識して聴いても『未来』に聴こえるんだが……
 ├ぼくはネライってキコユルー
 │└それはロックオンすぎだろ。墜とせなきゃまずいだろ
 └皮肉なことに、第1話のとき、そこを引用して
 『ラルクにしてはしっかりした発音』と書いてあるな
  └ええ……もうどうすればいいのか……!


○5.限界離脱領域

 タリビアとアメリカのスムーズな調停を目の当たりにしたマリナ王女は
 やはりソレスタルビーイングは2国に利用されたのか、と独白するが
 それを耳にしたメガネは例によってつっこみを入れた
「いいえ、これはかれらがどんな世論だろうとも
 それに左右されないということです。利用しようとするのはやめときましょう」
 なんか前回の〆のときのセリフと微妙にくいちがってる気もするなあ、と
 姫は思ったが、いまはそんなことを気にしていられない
 なぜならかのじょはこれから太陽エネルギーを得るために
 諸国漫遊の旅に出ねばならないからだ
「わたくしにしか、できないからよ」

 ♪ジーンセーイーラックーアーリャ

 まちがえました

 ンーメーイサァーエィーノゥミコーマァーレー

 人革連の軌道エレベーター『天柱』基部では
 サジくんとルイスさんが低軌道ステーションへ研修旅行に出発するところだった
 って日本はユニオン所属なんじゃなかったっけ、なあんだわりあい平和じゃん
 そして見送りにやってきた絹江ねえさんはルイスがちょっと苦手なもよう

 その3人のすぐ近くには奇遇にも人革連のヅラとギザギザのコンビがいた
 かれらもおなじリニアトレインで旅立つところだったのだ

 潜伏中の刹那、アレルヤのもとへスメラギの新ミッション着信
 今回はMSの実験を監視、展開によっては妨害しようという作戦だ
 留守番のロックオンはアレルヤに忠告する
「気をつけろよ、タリビアの件以来おれたちは世界の嫌われものだからな」

 さてリニアトレイン内では軌道エレベーターの説明や
 サジくんとルイスさんのいちゃつき(というかルイスによるサジの勉強妨害)や
 ヅラとギザギザのさしむかいトークや
 サジくんとルイスさんのいちゃつきが展開されていた。バカップルは滅べばいい

 バカップルはおいといてヅラことセルゲイ中佐は
 ギザギザことソーマの『じぶんは志願ではなくはじめから超兵として生まれた』
 という発言で『おれは無からつくられた』という
 人造人間16号のセリフを思いだしていたわけなどではもちろんなく
 かのじょの訓練をバックに超人機関の担当医とかわした会話を思いだしていた

「ナノマシンで身体機能を保全、宇宙空間での長時間活動をうんたら」
「貴官はじぶんたちのやっている行為をなんとも思わないのかね」
「思いません」
「……」
 ナノマシンなら語尾は〜ナノとかでわかりやすくキャラ立てるべきだろう、とか
 ナノマシンで身体強化ってそれムーンレィスじゃねえか、とか
 中佐はそのとき担当医に対していろいろ言いたかったことを
(まあこいつに言ってもしかたがないな)と思い、ぐっと飲みこんだのだが

(デザイナーズ・ベイビーだと知っていれば……やはり訊いておくべきだった
『コーディネイターのぱくり』という最悪のそしりを受ける危険を
 すこしも考えなかったのか、とか……それよりなにより
 なぜあんなぺったん躯にしてしまったんだ、きさまの趣味なのか、と)
 セルゲイさんはもうちょっとメリハリのあるほうが好みだった

 そしてメリハリのあるルイスさんは擬似無重力や極低重力下で
「左手は玉になったジュースにつっこみ……口でポテチを取り……食べる!」
「地球ってすごいねー!
 これで宇多田ソングとカップヌードルあれば完璧だねー!」
 そりゃあもう放蕩のかぎりをつくしていた
 ほほえましそうに見守るサジくん、そして命綱がなければ即死だった
 この一見ただのコメディなパートが
 このあとの惨事への前フリだとは……うすうすみんな感づいていた

「……この機体か。ってミーアザク!?」
「? いえ、超兵壱号の反応速度に対応させた、ティエレン・タオツーですが」
 さすがの中佐も全身どピンクだとは予想だにしなかった
「ティエレン・タオツー……わたしのモビルスーツ……」
 表情には出さないがまんざらでもなさそうなソーマを見て
(えーっと手足の伸びた光武? これが対ガンダムの切り札って、ええー……)
 感じたことを言うに言えなかったセルゲイであった

 2日後、タオツーを測る任務を受けたアレルヤもリニア上のひととなっていた
 食事を持ってきたCA(?)にも社交的に愛想よく接するアレルヤくん
「地上を宇宙から見おろすのは気分がいいですね」
「わかります。俗世間を離れて超越者にでもなったかのようですよね
 地上ではソレスタルビーイングとかいう変態がゴタゴタやってますし」
「……ですよねー! ほんと迷惑だよねー!」
 気をまぎらわそうとしたのによけい気疲れするハメとなったアレルヤである

 低軌道ステーション重力ブロックではリューミンさんとサジくんがニアミス
 ジェラシーに燃えサジくんの耳をひっぱるルイスだった

 ティエレン・タオツーの慣熟飛行で
 早くも超兵のパイロット能力の高さを痛感するセルゲイ
 思わず、期待と不安が同時に口をつく
「これが超兵の力……しかし、かのじょはまだ乙女だ……」
 その瞬間頭痛に苦しむソーマ
「しまった! 『乙女』がブロックワードか!?」
 なんつうかセルゲイさんデスティニーの観すぎだった
 じっさいにはどうやらガンダムマイスターに接近した結果
 共鳴めいた脳波の干渉を起こしたようだった
「あなたは……だれ……!?」
 やはり、やばくない強化人間なんていないのだ

 衆人環視のなか、隠密を旨とするはずのガンダムマイスターは苦痛にもだえる
「あ、頭が……! うっ、ぐ……なんなんだこの頭痛は……!
 くそっ! どこのどいつだ!! おれのアタマんなかに入ってくんのは!
 てめえっ……殺すぞ!!

 アレルヤの口調、目つき、そして髪の分けめが変わった

「いや──いやあああああ!!」
 ただ発狂するだけならいいが(よかないが)手持ち火器を乱射するソーマ
「やめてっ、いやああ!」
 いやおまえがやめろよ
 低軌道ステーションのシールドを撃ち破り、重力ブロックの一部がちぎれとぶ
 もちろんそのなかにはサジとルイスがいるのだった
「なんなのおー!?」
「重力が……!」

事故か……ふははっ、ご愁傷さまだな
(ハレルヤ……)
……でしゃばるなよ
(ハレルヤ!!)
 つまりこっちの人格の名はハレルヤ・アプティズムなのだろうか
 背中からバットとかフライパンとか出したりするのか
(だめだ……)
「だめだっ!!」
 思わせぶりな回想をまじえ、もとの分けめ、すなわちアレルヤに戻る
 こういうばあい双子のかたほうが死んでて、生き残ったほうが
 人格を模してるとかそういうのがお約束ですね。どうなんだろう

 セルゲイはおとなしくなったソーマ機を部下にまかせ、
 流れていった重力ブロックを追う
「たかが重力ブロックひとつ、ティエレンで押しだしてやる!
 ……いちど言ってみたかった!(ぞくぞくぅ)」
 しかも逆シャアファンのお約束として
『わざわざ落下の進行方向から逆制動をかけて減速させるアムロはアホ』
 という当時からさんざん言われていたつっこみを意識していたのか
 ちゃんと進行方向を後押しして加速させにかかった
 だがファンだけにセルゲイは自覚していた、かれはアムロではなく
 やってみる価値ありますぜとか言う側の人間だと

 そして要救助者側にもファンは混じっていたが
「いま計算してみたが、この区画はあと5分で地球に落ちる!
 きさまらのがんばりすぎだ!!」
 こう叫んだシャアファンはさすがにシャレにならなかった
 いたずらにパニックを助長するだけである

「全力で押しているいまの状態をニュートラルと考えるんだ」
 よくわからないことを言いながらがんばるセルゲイ中佐
 しかし現実の性能限界はいかんともしがたかった
「くっ……この機体の推力では……見捨てるしかないのか!!
 200人以上の人間を!
 宇宙そらは……なぜにこうも無慈悲なのだ!!」
 冷たい方程式とかそういうやつですね。ちょっとちがうか
 だがそこへ飛んできたオレンジ色の機体
「アレルヤ! アレルヤ・ハプティズム! なにをしているの!?」
「あなたには、わからないさ」
 リューミンの通信を切り、上半身だけを変形させ
 重力ブロックを押すキュリオス
 こころなしか背部の芳香剤から出る粒子がサイコフレームの光に見えてくる
 だがガンダムの推力をもってしても現状維持がせいいっぱいだ
 アレルヤにはしかし、考えがあった
「あとは、スメラギさんしだい……! 全員、中央ブロックに集まれ!!」

 アレルヤの声を一縷の望みに、全員が中央ブロックへと流れていく
「ねえ、サジ……もしかしたら、死んじゃうかもしれないから
 いまのうちに言っておくね」
「ルイス……?」
「わたしね、サジのことが──」

「ガンダムマイスターはひとりじゃない!!」
 そのことばに呼応するように、地球から放たれた大出力のGN粒子の束が
 避難の完了した無人の重力ブロックだけを削ぎおとしていく
「さすがだ……ロックオン・ストラトス!!」

 長距離砲撃用の特殊アタッチメントを装備したデュナメスによる
 まさかの地上からの砲撃である
「発射方向の軸線上に雲がかかってる……斬り裂け、刹那!」
「了解──はあっ!!」
 GNソードが雲を切り開き
「チャージカンリョウ!!」
 ハロが叫び
「狙い撃つぜっ!!」
「あぶなっ!?」
 刹那がよけてくれることを信頼してすげーノータイムで発射した

「ナイス・サポートだ、スメラギさん! あぁがあれえええ!!」
 左右ブロックを喪い、質量を軽減された中央ブロックをキュリオスが押しあげる
 無事に離脱領域をクリアしたと見るや、救助隊にまかせて撤退するキュリオス
 だがセルゲイはかれを追わせなかった。救助を最優先するため、そして
「わたしにも……恩を感じる気持ちぐらいはある……!」
 うわあ!? おじちゃん渋すぎるよ!?

 一件落着。そしてプトレマイオス艦内
 地上組の支援は、リューミンの暗号通信をうけたスメラギの采配であった
 指令違反、さらに機密を危険にさらしたことを非難するティエリア
 だがスメラギは言った「ガンダムを護ったのよ」
「適性に欠けるものを、ガンダムに乗せるべきじゃない」
 言い捨てて立ち去るティエリアの背中に、スメラギは問いかける
「……あなたはどうなの……?」

 ♪アーイーヲー シラーズー ユーレールーユリーカーゴー

 さて歌がかかりはじめました
 無事に救助船にすしづめとなったひとびとのなかで、例のカップルは
「わたしたち、あとちょっとで死んでたんだね。実感ないよ……」
「ねえルイス……さいごに言おうとしてたことばって、なに」
「え……っ……おしえ、ない」
 こんな状況下でもやっぱりちちくりあっていた!

 トーモーニー イキールー ヨーローコービーサエェモー(略)
 ギューギャロラロラロラロラロラロラロ


 このエンディング、歌はミスマッチと思いますがこの入りかた好きです

5.限界離脱領域 Closed


○キャラクター
●アレルヤ・ハプティズム
・さあ、第1話での初ゼリフの瞬間、まさかねえ、とそくざに打ち消した
『ハレルヤは第2の人格の名前』という最悪の仮説が現実のものになったな
 ├いやさすがにありゃねえよ……アレルヤとハレルヤっておなじことばじゃん
 └それに、あちこちのレヴューでその説は挙がってましたから避けてもいました
  └そのオモイコミとヒネクレとがキミタチノメをくるわせたー
   ├しゅん……
   └まあでもそれはいえるな。今後はすなおになるとするよ
・常識人かと思ったら凶暴な人格が同居、というのは
 まあひとつのお約束としていいだろう……だがね……
 二重人格だったら手も触れずに前髪の分けを逆にできるというのはおかしい!
 └エンシツエンシツうー、こゆのはワカリやすさUSENっすよおー
  └よく見ると目の色も左右ちがうね、これは狙いすましたようなキャラだな
   └ますますフェバリったよ
・ガンダムマイスターはティエリアだけでなく全員強化人間なのか?
 だとしたら全員超兵と共鳴するのか? 使いものにならなくないか?
 └今回いっぺんにいろいろ描写しなくちゃいけなくて
  いそがしそうなアレルヤくんでした
  └来週は反省室入りみたいだ。くじけるな! ハレルヤ!
●刹那・F・セイエイ
・このぐらい出番ちょっとだけでも、けっこう印象残る扱いってのはいいね
●ロックオン・ストラトス
・狙い撃つ! なにはなくとも狙い撃つだけは毎週言わなくては!
 わりとハロに頼ってたイメージも今回で一気に払拭!
 └興奮してますねえ
  └だからこういうのを1話以来ずっと期待してたんだよおれはよお
●ティエリア・アーデ
・じぶんの信念以外なにも信じないタイプだな
 └もしや、クロスボーンガンダムのザビーネ・シャルよろしく
  トレミーをのっとる展開になったりするのか!?
●マリナ・イスマイール、シーリン(メガネ)
・本編でもなんかあるのかと思ったら、冒頭でしか出番なかった……
●王留美、キビト(仮称)
・りゅーみんの顔、かわいい回とそうでもない回のギャップが激しいな
 └キビト(仮)にアレルヤの独走を聞かされたときの「へ?」がなんかよかった
・ソレスタルビーイングの理念にかなりこだわっている派?
 ティエリアと組んでなんかしたりする可能性もあるか?
 でもスメラギさんに連絡を入れたのは協力要請だったともとれる
 └まだどっちに転ぶか見えないキャラクターだね
●スメラギ・李・ノリエガ、ほかプトレマイオスクルー
・今回はブリッジでも私服
 └だんだん気がゆるんできてないか
  └ミッションに参加してなかったからじゃないの
●セルゲイ・スミルノフ
・今回かれが主役だったようなものなので、うちのあらすじでも反映されてます
 └なんだかこのおっさんスタッフに愛されてるような
  └この調子でガンダム捕獲なんかとてもできそうにないな
●ソーマ・ピーリス
・ようやく女子だと断定された。これで安心だ
 └しかし気をもまされたわりに肩すかしという気持ちもある。なんだこの感情は
  └知るかと言わせてもらおう!
・でもいまのところだめすぎる子になってしまいました、切り札なのに
 これからがんばってほしいですよね
●沙慈・クロスロード
・なるほど。女のわがままに応えることに男気を感じるタイプかもしれぬ
 └なんかあんた妙にこの子の動向気にしてるね
・リューミンさんとのアイコンタクトは今後なんかある伏線だったりするのかな
 └または、たんにルイスにやきもちを焼かせるためのシーンだったり
●ルイス・ハレヴィ
・今回もうざかった!
 └うざかわいかったですね!
●絹江・クロスロード
・がんばれジャーナリスト! 弟のトラブル体質を利用して
 マイスターズに近づかせ、スクープを手に入れるのだ!
 └他力本願すぎる……
○メカニック
●ガンダムキュリオス
・フラッグがやると思った『行動中に半身だけ変形』をこっちがやりましたね
 └こういったギミックを活かしたアクションには、今後とも胸躍らせてもらおう
●ガンダムエクシア
・なんとなくロックオンに華を持たせてもらった感じが……
 └来週はまたメインで大暴れだろうさ
●ガンダムデュナメス
・成層圏近くまでぐらいは上昇していると思ったら地面から撃ってました
 これには意表を突かれたと同時にわくわくしましたね
 └おうよ、こんなハッタリかげんをこそ待ってたんだ
●ガンダムヴァーチェ
・今回は完全に出番なし!
 └そりゃティエリアも機嫌悪くもなるわな……
●ティエレン、ティエレン・タオツー
・カスタムフラッグもだけど、こいつらでガンダムに勝てる気はとてもしないよな
○総評
・今週は文句なしにおもしろかったですよね。ほとんど全キャラの株が上昇
 └毎週こういう調子でやってくれりゃ言うことなしだよおれは
  ├言いすぎだよ……言いすぎてもいいけど
  └ただやっぱり個々の要素をちょっとずつおあずけにしてるのは否めんのだよ
   └ふだんのガンダムなら、敵やらなんやらひとつひとつ順番に
    かたづけていくところを、すべて併行してじわじわ進行させてますからね
    └風呂場の天井で大きくなってく水滴みたいなものだねえ
     たまったとこから降ってくるのを待つしかない
     └だからそれを悠長だって言ってんだけどさ……
●次回予告
 仕組まれた戦場だとしても、ソレスタルビーイングに沈黙は許されない
 新装備をたずさえたガンダムが、その存在を世界に明示する
 次回『セブンソード』
 もう、戻れない

・なんかこんなタイトルの香港映画あったね、武侠もの。あってもいいけど
 ├なんかこんなタイトルのサバイバルものの少女マンガも絶賛連載中だな
 └ともかくやっとうわさのGN武器フル装備ってわけですね!
  どう使い分けるんでしょうか、なんか地獄極楽丸とか思いだしますが
  └だれにもわかんねえネタやめろって!!



WEB拍手■
GUNDAM-00■
DOCUMENTS■
INDEX■